空気投げとは?

講道館柔道の制定技の1つ『隅落(すみおとし)』の別称。
柔道家三船久蔵(1883年~1965年)が開発した。

---三船久蔵著「柔道の真髄-道と術」より---
この技は、自他接近した場合、自体のどこへも触れずに、相手を倒したいと思った私の理想から生まれてきた技で、足腰を、相手にふれず、体のさばきによって、見事に倒すのである。
 それは、自分は両袖を順にとって、相手の右なり左なりの横外に、自体の重心をさげながら、下腹部に力を入れて、自護体の形にさばきながら、相手を浮かし崩し、その横すみなりに大きな円を描くように、転倒させる技である。



---空気投げの定義---
わたしの空気投げ研究では、足・腰・背中を相手にふれず、体捌きによって投げる技を投げる方向を問わず『空気投げ』とします。
ただし、『踵返し(きびすがえし)』など足を取って相手を倒したり、畳に体を投げだす捨て身技は空気投げとは呼びません。